【基礎】カラー_ブリーチリタッチ(2023)
今回は基本的なブリーチリタッチのやり方を解説します。スライスの角度や塗布の仕方、塗布の場所・量など細かく解説しているのでダメージを最小限に抑える正しい塗布方法を学びましょう。
※この動画では人頭ベースで解説をしています。
人頭の場合は頭皮の熱が約3cmほど熱伝導して薬剤が膨張するため根元1cmをコーミングで塗布します。ウィッグの場合は熱がないので根元までしっかり塗らないと塗漏れが起こるので注意しましょう。
講師紹介
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施術ポイント
スライスの厚みを均一に取れる
頭の丸みに合わせてハケの角度を変えれる
毛先に薬剤を付けないコーミングができる
テキストで学習する
手順1:ブロッキング
今回は人頭ベースのリタッチ方法を解説します。まず正中線で分け、上から塗布します。根元は頭皮の熱で上がりやすいので0.5cmほど空けておきます。
下の方は根元に付きやすいので手で横に引っ張りながら塗布します。サイドはイヤートゥイヤーの1cm後ろくらいで分けます。
スライス時にコームを入れる側には薬剤塗布しません。※動画は左利きの場合。右利きの方は逆になります。
前髪の生え際部分は上がりづらいので先に塗布します。
前髪の生え際部分は上がりづらいので先に塗布します。
顔まわりの産毛部分は上がりやすいので外します。外した産毛部分は下からのチェック時に塗布をします。
手順2:薬剤塗布
上から乗せる時の注意点はスライスの厚みを均一にすることです。均一でないとムラの原因になります。(厚みの目安は画像参照)めくった時に裏側まで薬剤が塗れているくらいの厚みを意識します。
上から乗せ切るイメージで塗布しないとムラになるので下からのチェックより上からの塗布に時間をかけます。
上から乗せ切るイメージで塗布しないとムラになるので下からのチェックより上からの塗布に時間をかけます。
耳の辺りは耳裏に付かないように裏塗りで塗布します。
頭は丸いので垂直にハケを入れると頭皮に薬剤が付いてしまいます。頭の丸みに対してハケを平行にして置くイメージで塗布します。力も強く押し付けないで優しく乗せます。その方がお客様も不快に思わず頭皮に付けずに塗布ができます。
サイドが終わったらバックを塗っていきます。枕骨あたりからハケの角度を変えますがその上までは同様に塗布します。塗布量は薄く、その分スライスも薄くします。
前下がりのスライスでも良いですが、体勢がきつくなるのでVの字でスライスを取ります。スライスが厚かったら均等なスライスに戻して丁寧にやりましょう。
枕骨あたりから頭の丸みが急になります。ハケの角度を先程と同じ角度で続けると頭皮に付いてしまうのでハケを頭皮と平行になるようさらに手首を返して優しく塗布します。裏にも薬剤が付いているか確認しながら塗布しましょう。
細かいところもさらにスライスを取って薄塗りで丁寧にやりましょう。
決まった塗布量で薄スライス・薄塗布で乗せていきます。ハケが汚いといろんなところに付いてしまうので綺麗に使いましょう。スライスの厚みによって常に一定の量を取れるようにしましょう。
上から乗せ終わったのでブロッキングを整えて下からチェックしていきます。上からの塗布をスピード重視やチェックを怠るとムラにつながるのでここまでで全て完了するくらい丁寧に塗布するようにしましょう。
手順3:チェック
サイドは上がりが早いのでバックから塗布します。下からバイアス(Vの字)でチェックしていきます。
下ろした時に既に塗布できている状態がベストです。
面が広い箇所はスライスを取ったらパネルを手で広げます。
根元が絡まっている状態なので塗布する前にコーミングします。薬剤が付いている部分はハケの先端かコームの先端です。毛先に行くにつれて薬剤が塗布されていないコームの奥を使って梳かします。コームを奥に縦に入れて毛先まで通します。(詳しくは動画の9:37~参照)
薬剤は中間に塗布します。根元は膨潤するので5mm~1cmほど空けます。
奥に入れすぎると下のベースが汚くなってしまうので押さえつけないように上から優しくコーミングしましょう。
ペーパーやコットンブリーチでは上から密閉する為リフトしやすいですがノーマルの塗布方法ではトップに何も置かないので上がりにくいです。またトップの面積が狭く塗布量が難しいのでリフトしない原因になります。なのでスライスはハチ上から縦に切り替えして塗りやすくします。このスライスの取り方をした方が塗布量が決まりオーバーしにくいです。
塗布量と塗布・コーミングをする場所を説明します。根元から離れるほどリフトしずらいです。まず根元は外して中間から塗布します。
コーミングする箇所によっては切れ毛ができる原因になります。根元からコーミングしてしまうと裏に薬剤が多く溜まってしまいます。これが膨潤すると切れ毛の原因となるので中間からコーミングしましょう。必ず中間から優しく浮かせながらコーミングしてラインが付いている所に再塗布します。コーミングでどれだけ伸びるかを把握して中間から塗布するようにしましょう。
先ほど外していたこめかみ部分も塗布します。サイドのスライスの取り方は必ず前下がりで取ります。一番下のパネルは耳に付きやすいのでペーパーを挟むと良いです。一番下のパネルは裏も見てしっかり塗れているか確認しましょう。
顔まわりは毛が細いので切れ毛になりやすい場所です。根元は少し下で塗布をしてコーミングで詰めていきます。中間はしっかり塗布します。
お客様によって顔まわりは気になる方もいると思うので黒い部分を残してカラー剤で馴染ませることを伝えしましょう。顔まわりだけ最後に3%で塗布する方がダメージを抑えられます。
前髪がある方は前髪だけで分けて最後に丁寧に塗布します。
産毛の多いこめかみを過ぎたら通常通りの方法で塗布します。
最後に枠取りをして塗り納めたら終了です 。
手順4:まとめ
もっとも重要なのは塗布よりもスライスと納め方、ハケの使い方です。繊細な技術はどれだけ綺麗な仕事が出来るかでダメージ量の差がでます。スライスとその納め方、ハケの使い方をこの動画で習得しましょう。