【基礎】ブロー(2021)
ロールブラシとドライヤーを使ったブローをやっていきます。ストレートブローとナチュラルブローを左右に分けて行い、ステムの角度やドライヤーの角度など理論的なところもお伝えします。ちょっとしたコツやお客様に施術する際に気をつけることなども話していきます。
査定項目3.ブロー
Before/After
講師紹介
野村 大地
ALBUMの今後を担うキーパーソンの1人
生年月日:1988年10月4日
出身:香川県
出身校:香川県美容学校
所属:ALBUM ACADEMY/ALBUM GINZA
役職:ALBUM ACADEMY 講師 兼 ALBUM GINZAトップスタイリスト
スタイリスト歴:12年
得意なイメージ:ショートカット、ナチュラルテイスト
2019年3月、ALBUM独自の基準をクリアして、トップスタイリストになる。 2019年5月、ALBUM銀座店へ異動、同年7月には月間指名数100名を超える また、社員アシスタントにも精力的に指導していた為、会社から正社員へ登用をしたいと熱烈な誘いを受け、2020年に正社員となる。 その後、2020年4月からは、ALBUM ACADEMY 初代講師に大抜擢され、週の5日は、 次世代のALBUMを担う新入社員約20名への技術指導という重要任務に尽力中である。 ALBUMスタイリストの卵へ技術を教える重責を担いつつも、目線を同じにして親身に育てるマネジメント技術は、ALBUMの中でもピカ一、ALBUMの今後を担うキーパーソンの1人である。
施術ポイント
仕上がりによってドライヤーを当てる向きや角度が変わる
髪の方向を直すときはしっかりとテンションをかけて持つ
お客様が不快にならないように風がどこに当たっているのかを見極める
テキストで学習する
手順1:概要説明
ロールブラシを使ったブローを行います。風のあてる位置や角度で仕上がりが変わります。またお客様がどう感じるかも含めて説明していきます。
手順2:持ち方と注意点
Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤーの持ち方。グリップではなく本体を持つとあてる位置をコントロールしやすいです。
ストレートブローの時はロールブラシの側面に風を流すように上から風をあてる。
ナチュラルブローの時はブラシの真上から垂直気味に風をあて、ブラシと風で髪の毛を挟むイメージです。
お客様にブローをするときは風がどこに当たっているのかを意識しながら行います。顔まわりや首に温風が当たりやすいのでお客様が熱いと感じないように距離を調整しながらあてるようにします。
手順3:前髪ブロー
ストレートブローもナチュラルブローも前髪の工程は同じです。真ん中は綺麗に梳かしてから上に持ち上げ、ブラシの中心に向かって風をあてます。前髪をロールブラシに沿わせるように少し顔に向けて風をあてます。
サイドバングは横に流したいので、綺麗に梳かし、やや内側に引き出しながら外側に向かって風をあてます。髪は熱が冷める時に形が決まるので、冷ましながらスタイリングをします。逆サイドも同様に行います。
手順4:ストレートブロー
サイドのスライスは3パネルほどに分けとります。ストレートブローはステムを上げず髪の毛が自然に落ちる位置でブローします。風はブラシに近い位置でブラシの側面に沿わせるようにあてます。ドライヤーが離れすぎるとテンションがかからず形が決まらなくなります。また風をあてる位置が上にずれると中間がへこんでしまうので注意します。
毛先はブラシを回転させて内側に巻き込むようにすると綺麗に仕上がります。
根元〜中間に癖がある場合は、ブラシで綺麗に梳かし髪にテンションをかけたまま風をあて熱を加えます。テンションをかけたまま冷ましつつ、先ほどと同様に毛先をブローします。これで癖を修正して伸ばすことができます。
3パネルのブローが終わったら、パネル全体をまとめて毛先を再度ブローします。
バックのパネルは毛量によって3〜4パネルに分けとります。今回のウィッグは毛量が多いので4パネルで行います。毛量が少ない場合にパネルを多く取るとパネルが薄くなりドライヤーの熱が加わりすぎてオーバードライになりやすくなるので注意します。サイドと同様にステムを上げずにブローしていきます。毛先もサイド同様に回転させます。
ハンドドライの段階で根元〜中間の癖が治っている場合は毛先だけブローします。根元〜中間に癖が残っている場合はサイドと同様に綺麗に梳かしてからテンションをかけて熱を加えます。この時にドライヤーを垂直にあてると短い毛が落ちてしまうので、やや毛先の方に風を逃すようにあてます。
最後にパネルをまとめて毛先をブローします。この時にドライヤーの風を少し内側に向けると綺麗に仕上がります。
手順5:ナチュラルブロー
サイドのスライスは3パネルほどに分けとります。ナチュラルブローはステムを上げながらブローします。パネルを持ったら髪をしっかりと梳かしテンションをかけて持ち、根元〜中間に熱を加えます。テンションをかけたまま冷ましつつ、ステムを上げたまま毛先をブローします。風はブラシの中心に垂直気味にあてます。
3パネル終わったらまとめて毛先をブローします。この時もステムはあげながらブローします。ストレートブローの場合はブラシの側面に上から風をあてていたのに対し、ナチュラルブローの場合は風とブラシで髪を挟むようなイメージで垂直気味に風をあてます。
ダッカールでスライスを取る場合は背の部分を使って髪を分けとるとお客様に刺ささる心配がなくスライスが取れます。
バックのパネルは毛量によって3〜4パネルに分けとります。ネープ〜ハチ下部分はボリュームが入らないのでストレートブローと同様にステムを下げたままブローします。根元〜中間に癖がある場合は梳かした後に癖の方向とは逆に引き出しテンションをかけながら熱を加えます。髪を冷ましつつ毛先をブローします。
ハチのあたりからはサイドと同様にステムを上げながらブローします。表面のパネルの毛量が少ない場合は熱量を少なめに調整し、最後にまとめて毛先をブローする際にしっかりと熱を加えます。