【TAIKIのCOLOR LAB】比率で変えるバレーヤージュ(桑原)

皆さんこんにちは！
ALBUMクリエイティブディレクターの桑原です。
今日は、COLOR LABのYouTube第１弾ということで僕が普段やっているバレイヤージュを皆さんに紹介できたらなと思います。
普段からバレイヤージュのオーダーがすごく多くて、難しい技術も世にいっぱい出ているんですけど、僕が今回ご紹介するのは『比率で変えるバレイヤージュ』

まず準備するものは
ナプラ パウダーブリーチ

アルミホイル(ロングのウィッグなので大体40cmくらいのホイルを用意しています)

バレイヤージュボード

これは(バレイヤージュボード)、結構僕のInstagramのDMでも頂くんですけど、東急ハンズで自分でオーダーして作っています。
なので、どこで作っているのか、どこで買えるのか気になる人は、一度東急ハンズで見てみてください。
このナプラさんのブリーチなんですけど、すごく粒子が細かくてブリーチを作った時に膨張しずらいので、バレイヤージュする時におススメです。
ダメージも少なくて結構しっかり上がってくれるので、僕はずっとこれを使っています。

では早速ブリーチを作っていきます。今回は『ナプラ パウダーブリーチ』オキシ二倍で作っていきます。
全体にブリーチしていくので、１液は大体80ｇ２倍なので240gまで入れます。

今回ウィッグなのでプレックス剤は入れてないんですけど、普段お客様にする場合は、プレックス剤。僕の場合はシュワルツコフのファイバープレックスを使っています。
大体全体の総量５％入れています。ブリーチはダマになりやすいので、特にバレイヤージュの場合はデザインを作るうえでも塗りやすさが一番大事なのでしっかり混ぜてください。
下にダマになってしまうところがあるので、こんな感じでしっかりとろみが出るところまで混ぜましょう。

早速やっていきます。
ブロッキングもすごく簡単で、普段のブロッキングに関しては一番ベーシックなイヤートゥーで分ける４ブロックなので、まずセンターで分けます。
例えばお客様で分け目がある人だったら、分け目に対してイヤートゥーで分ければ問題ないです。今回は真ん中でいきますね。
今回は真ん中でいきますね。大雑把でいいと思います。カッチリしちゃうとラインが出やすくなっちゃいますのでこんな感じで、センターで分けて

イヤートゥー、一番出っ張っている部分から耳後ろまでこのウィッグの場合だとやや前下がり、こういう感じです。

反対側も同様に耳後ろで分けます。こんな感じで正中線でバックサイド分け取っているんですけど…

まず、左バックからいきますね。デザインの作り方と致しましてはスライスはやや前上がり、コームを使ってジグザグに上に置いて、

このスライスに対して垂直にしっかりコーミングをしてやや頭の方メインで逆毛を立てていきます。
逆毛の立て方も全体に入れるというより、表面の髪の毛を掬っていく感じでちょっとずつ作っていきます。ある程度逆毛が立ったラインが出来たら、
一気にグッと上げていきます。塗るのに邪魔にならないようにダッカールで留めます。こんな感じです。

バレイヤージュボードにホイルをセットして、このダッカールがあるとうまく噛んでくれるのでこんな感じでセットします。

今日のバレイヤージュは比率を変えて作るということで、バックサイドはすべて３対７の割合で作ります。
３対７の『３』が黒髪、『７』がブリーチになります。
まず、やや前上がりになるような感じで、この一番出てるところが『７』なのでこっちに関して言うと『６』ぐらいの割合で作る感じですかね。
バックサイドはすべて３対７の割合で作ります。こんな感じにデザインを作ったらホイリングします。

バックサイドはこの対比をそのまま上に上げていくだけなので、意外と簡単です。さっきより更にちょっと前上がりの角度をつけています。

さっきのこの角度に対して今回はちょっと角度が上がっているので、さっきの位置よりも若干高くなるはずです。なので、ホイルの理想形としてはやや扇状に広がっていくのが理想です。
この位置でまた先程同様に、根元の方から表面を目掛けて優しく逆毛を立てます。根元の方から表面を目掛けて優しく逆毛を立てます。逆毛を立てた位置が決まったら一気にグッと上げていきます。

同じようにダッカールで留めて、セットして３対７の比率でやや前上がりに作っていきます。

極端に前上がりを作らなければいけないのかってなるとそうでもなくて、バックコーミングで表面をしっかりぼかしているので、わざわざめちゃめちゃ前上がりに作らなくてもラインが出ないで綺麗にバレイヤージュすることができます。
次のパネルは先程よりもやや急です。こんな感じ。

なので、さっきここに対してこの角度だったんですけど…

今度はこの角度になるので…

ここまで上がってくるような感じ。
やや扇状、逆毛を立ててここで留めてまた３対７の割合で作っていきます。

僕の場合はお客様でバレイヤージュをする時は、よくブリーチを２回するんですけど、DMとかでもすごく頂くんですけど、１回シャンプーで流してもう１回ブリーチするんですか？ってよく聞かれるんですけど…
僕は「追いブリーチ」ていう方法をよく使ってこの１回ホイリングした所にブリーチを１回取ってそこにまたブリーチをのせて明度を高く作っています。
最終パネルは、今度はスライスは正中線になるのでここに対して垂直、なのでほぼ真横ですね。

ほぼ真横に対して先程と同じように逆毛をしっかり立てて３対７の割合でやや前上がり…

このスライスの時点でグラデーションがきいているので、しっかり前上がりに作らなくても元の位置に戻ってきたときに、グラデーションのおかげでしっかり前上がりのラインが出る。
っていう感じです。今回の髪の毛量に対して行うと４パネルで出来ました。

多くても僕の場合だと６パネルくらいになるんですけど、仕上がったデザインを後ろから見るとやや、こういう風に扇状になっていくのが理想です。
バックが塗り終わりました。次に、サイドに行く前に前髪を作るんですけど、今回の、比率を変えて作るバレイヤージュの中で一番大事なポイントになるので細かく説明していきます。
最初のブロッキングでセンターで分けてるんですけど、前髪のデザインを作る時は黒目の真ん中の延長線上、ここを一回グッと取ります。

こんな感じで大雑把でいいので、分け取って後ろに置いておきます。同じように、黒目の延長線上こんな感じで真ん中モヒカンガイドくらいを取るんですけど…

ここからセンターの割れ目に対して『M』を作るイメージ。こういう感じ。

同じように『M』一回置いておいてM字に作ったところを先程と同様に逆毛を立てます。

前髪の比率に関しては１対９です。塗る所が『９』で塗らない所が『１』です。
なのでこのダッカールで留めている部分以外は全部塗っちゃうという感じですね。

もうこれは先程作ったこのM字のスライスがボケる仕組みになっているので、ぼかさずに１対９でベタに塗っちゃって大丈夫です。
こんな感じで根元の方から…ベタっと塗っちゃって大丈夫です。そしてしっかりホイリングをします。

これが前髪の塗り方です。このままサイドにいきますね。先程、前髪でMを作る為に分け取った髪はまたもう一度センターで分けて…

サイドの髪の毛にしちゃって大丈夫。

同じように前上がりに作ります。

サイドの一番下のパネルはバックと同じ３対７ここも３対７ですね。こんな感じでやや前上がりに作ります。

で、２パネル目サイドは全部で３ブロックです。１パネル、２パネル３パネルになるんですけど２パネル目は、M字を作った端に合わせて前上がりに作っていきます。
こうすると、先程のMで作った角と２パネル目のスライスが重なるような感じになります。

なので、この角度に対して垂直。

だと、この位置になるのでそこにまた、表面目掛けて逆毛を立てます。

で、サイドの２パネル目の比率が２対８でこの角度に対して前上がりで作ります。３対７よりもちょっと高め、こんな感じですね。

で、最後３パネル目
正中線（ここ）はここに対して垂直というよりかは、なるべくこのパネルだけ頑張って前に持ってきてください。

正中線で分けたこのラインとイヤートゥーで分けたここのライン、ここの直角に対して４５度、この角度ですね。
この角度まで頑張って持ってきてください。そこからまた逆毛を立てます。
サイドのトップのパネルは前髪と同様に１対９の『９』の割合は、前上がりにした一番顔まわりに近い所が『１』になるように…なので実際は、後ろの方は大体『７』くらいの感覚で入れます。

こんな感じで
前から見ても、角度が変わってくるので、少し扇状になっていると思います。

実際のお客様の場合は前にあるとすごく邪魔なので、上に置いてあげる方が良いと思うので忘れずにお願いします。

右サイドもやっていきます。
はい、こんな感じで…サイドもちょっと扇状になる感じで塗り終わりました。
今回のバレイヤージュは難しい技術っていうのは一切無くて、ほんの少し前上がりにする技術とバックコーミングの技術後はほんと比率だけで作っているバレイヤージュなので、例えば、縦掃きのハケを使わなきゃいけない事もないですし 、しっかり塗る技術さえあれば簡単にできるので皆さんも是非挑戦してみて欲しいなと思います。

こんな感じに仕上がりました。

逆毛を立ててバレイヤージュを作ることによって、パツっとしたラインが一切出ない、かき上げた時とか髪の毛を動かした時にしっかり陰影が出る。

この比率さえしっかり守れば誰でも簡単に一見手の込んだように見えるけど実は簡単なバレイヤージュが、皆さんもできると思いますのでよかったら挑戦してみてください。
今後こういうバレイヤージュ、今回は逆毛で作る、比率を変えたバレイヤージュを作りましたけど他にも、僕の中だとエアタッチとかハイライトグラデーションとか色んな技術があるので、
今後はそういうのもお見せしつつ結構ベースがきれいに出来たら、カラーの選定の事とかも聞きたいという方も多いと思うのでそういう事もやっていけたらなと思います。

グッドボタンとチャンネル登録よろしくお願いします。ちょっと長くなりましたがご視聴ありがとうございました！皆様に良いものがお届けできるように頑張って参りますので宜しくお願い致します。