【基礎】カット_グラデーションカット(2022)

サイドのパネルをワンレングスにカットします。上下３パネルほどに分けた一番下のパネルを指一本分持ち上げ、一番下の毛をガイドにしてカットします。真ん中のパネルは一番下のパネルよりさらに指一本分持ち上げて下の毛をガイドにカットします。一番上のパネルも同様に真ん中のパネルより指一本分持ち上げて、下の毛をガイドにカットします。こうすることでグラデーションが入ります。

違いを分かりやすくするために逆サイドをワンレングスにカットしました。ワンレングスの方は全ての重みが毛先に集まるのに対して、グラデーションカットをした方はウエイトが上がり毛先に丸みが出ます。

幅の広めなグラデーションを入れていきます。最初のパネルは0度から切り始めます。次にスライスを分け取り親指で止め、コームをあてて20度程度引き上げます。その後も同様にさらに20度ずつ引き上げてカットしていきます。最後の表面のパネルは床と並行になる90度程度引き上げてカットします。これで幅の広いグラデーションが入りました。

ウエイトのガイドと襟足を繋げていきます。縦スライスで綺麗に根元からシェイプして取ります。ウエイトのガイドと襟足を繋ぐ直線を意識します。一度に全て持たず、下の毛を持ち直して襟足まで繋げます。これで５cm程度のグラデーションが入ります。

ポイントは頭皮に対して真っ直ぐになるようオンベースの位置で引き出します。グラデーションを縦に繋いだときに切り口は一直線に繋がります。下にワンレングスが残り角度が甘くならないように、必ずウエイトのガイドから襟足まで一直線に繋がるように注意します。

右側を切る際は左手を上にして下からハサミを入れますが、縦スライスのオンベースの場合は上からカットすることもあります。

縦スライスで切ると真ん中が一番短くサイドが長くなるので、縦スライスで切ったところを横チェックで両端の角をカットしていきます。スライスを分け取って親指で止めコームをあてて、20度程度引き出してチェックカットをします。引き出す角度は縦スライスの時と同じ角度で行います。

今回はやや前上がりのウエイトなので横チェック時もやや前上がりにスライスを取ると馴染みやすくなります。