【WELLAコラボ1/3】エアタッチ×ハイライトグラデーション(前村)
ハイライトグラデーションをこれからやってみたい方や今までフルブリーチしてきた方も楽しめるエアータッチを使ったデザインカラーです。 エアータッチとはドライヤーを使った技術で繊細なグラデーションになり伸びてきた後も綺麗な髪色が持続するオススメの技術です。
難易度 |
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施術ポイント
ハイライト部分になる分け目のブロッキングは1センチ以下にするとハイライト感が増します。
エアータッチの際は長めのカットコームで支えながら髪をたゆませて風を根元から毛先にかけてあててあげると髪が綺麗に落ちやすいです。
オンカラーはブリーチ部分の中間から塗って時間差つけてから毛先を塗布するとグラデーションが綺麗になります。
幅広い世代にアプローチできるハイライトグラデーション
手順1:ブロッキング[黒髪ベース]
まずは分け目に対して、ハイライト部分のデザインになる所から分け取っていきます。分け目に対して両サイド約1.5センチずつ、横の正中線から約1.5センチ後ろまで分け取っていきます。分け取った毛の量が多ければ多いほど、ハイライトが目立ちます。逆に薄めに取れば細めのハイライトになります。より陰影が付いてグラデーションがはっきりします。分け取ったらダッカールで留めます。
次に4ブロックで分けます。横はイヤートゥーイヤーで前と後ろを分け、後ろは正中線で分けます。
手順2:エアータッチ&ブリーチ[黒髪ベース]
まずはサイドから進めていきます。前上がりで3枚デザインを入れていきます。ジグザグに少し前上がりに分け取ります。
この時にカットコームの方が大きいので、しっかり毛束全体を掴めるのでおすすめです。床に平行にステムを上げて、少し前にダイレクションします。少し前倒しにすることで、デザインが前上がりに仕上がります。
今回は、半分から少し下で留めます。
ここでエアータッチです。ドライヤーを根元付近にしっかり充てて髪を落とします。ドライヤーは風が強い物の方が毛が落ちやすいのでおすすめです。
ここで落ちた毛をグッと下に落として、ダッカールで落ちた毛の方を留めます。
ボードにブリーチをしっかり付けます。先にブリーチをつけておくことで、裏側もしっかりブリーチできるため、綺麗に仕上がります。
今回は、八割ぐらい塗る感じで、少し黒髪を残します。
しっかりブリーチを塗布して、コームを入れながら、全体に斑なくブリーチが付くようにします。黒髪からのブリーチは、満遍なく塗布量も多めでつけていきます。
色ムラが出る可能性があるため、アルミを折らずに同じ大きさのものを上からかぶせます。
サイドは3枚。後ろも同じようにジグザグに分けて、前にダイレクションを掛ける。という風に、分け目のデザインの所までやっていきます。
サイドのデザインが終わったら、トップのデザインを入れていきます(はじめにブロッキングした所です)。4枚やっていきます。サイドと同様にジグザグで分けとります。
頭皮に対して垂直から少し前にとって、根本付近にドライヤーを充ててしっかり髪を落とします。落ち辛い場合は少したゆませましょう。
サイドと同じように、落とした毛をダッカールで留めます。ブリーチのポイントですが、1枚目は根元ギリギリまでデザインを入れていきます。そうすることで顔の周りにデザインが入ります。前上がりのデザインを意識して、後ろにいくにつれて根元との間隔を広げます。
後ろの毛束になるにつれて、1センチずつデザインをずらしていと、表面の毛が降りてきた時に前上がりのデザインになります。
1枚目は詰めて、2枚目からは少しずらしてやっていきます。WELLAのブリーチの良さは、ブリーチの抜けの良さにあります。混ぜると滑らかなクリーム状になるので、作業もしやすいです。バレイヤージュに向いているブリーチ剤だと思います。
エアタッチが終了した所で、ブリーチでしっかり抜いていきたいので、1回目は30分置いておきます。
1回目のブリーチは画像のような抜け具合です。反応が終わったブリーチをタオルで拭き取り、追いブリーチをします。
エアータッチで落とした毛がパラパラ落ちてくるので、その細かい髪をダッカールでまとめます。
反応が終わったブリーチを、タオルでグっとテンションかけて1回で拭き取ります。
新しいブリーチを同じように載せていきます。この時の注意点ですが、黒髪(画像1枚目の赤ゾーン)には絶対につかないように注意します。境目ギリギリ(画像2枚目の赤ゾーン)には塗布しなくてもOK。
しっかり塗布して、コームを入れて裏側まで浸透させます。
先ほどのアルミホイルを無駄にしないようにもう一度使います。アルミホイルについているブリーチが、根元の黒髪につかないように気をつけてください。すべて終わったら、また30分置いておきます。
WELLAのブリーチは定着してくれているので、液だれすることもなく抜けも良いです。ブリーチ明るさ適正=17レベルです。
「ブリーチ仕上がり」
手順3:カラー [黒髪ベース]
追いブリーチが終わり、シャンプー、ドライが終わった所です。今回のカラーは、グレイ10/1・インディゴ10/8・ヴェールマゼンタ8/95・プラチナPLA、を使っていきます。
10/1に対して、10/8が10%、8/95が5%、プラチナが20%、AC2%(ブリーチ部分だけ色をいれて、黒髪を明るくしないようにするため)を使用していきます。
「前村流”神色”秘伝のレシピ」10/1:グレイをベース、10/8:アッシュ感を強調、8/95:やわらかさを加える、プラチナ:補色の紫を含むグレイでくすみ感を調整。
オンカラーをしていきます。グラデーションをつけるために、中間⇒毛先の順で塗布をしていきます。
AC2%があれば黒髪が明るくならないので、初心者でも安心して使用可能です。
塗るポイントは、スピード感を意識して手際良く斑なく塗っていくことです。
「カラー仕上がり」
Wカラーからスタイルチェンジできるハイライトグラデーション
手順1:エアタッチ&ブリーチ[フルブリーチ]
フルブリーチしてある状態からエアタッチをしていきます。黒髪ベースと同様に、まずは4ブロックでブロッキングします。分け目も黒髪ベースの時と同様に、分け目に対して両サイド約1.5センチずつ、横の正中線から約1.5センチ後ろまで。
基本的には黒髪ベースの時と同じです。サイドは3枚、ジグザグに少し前上がりに分け取ります。今回、後ろは5枚に分け取りますが、お客様の頭の状態、サイズや毛量から判断します。
サイドは、床に平行のスライスで、前に引き出します。黒髪ベースの時は8割ぐらいでしたが、今回は少し下げます。先ほどよりもブリーチ位置に塗布します。半分を目安にブリーチをするので、毛先の部分を持ってドライヤーを掛けしっかりと毛を落とします。
ドライヤーは、スイッチが入った状態で髪の位置の持っていくとひっかかりやすくなるので、先に根元に合わせてからスイッチを入れましょう。落ちた毛をダッカールで留めます。
毛束の半分を目安にブリーチします。(画像の赤ゾーン)
今回のように短い場合、アルミ折って1枚で対応します。両端を追ってブリーチが漏れないようにします。
手順2:カラー[フルブリーチ]
続けて間を塗っていきます。暗めのラベンダーを間に入れます。配合は6/6:6/8+6/95+シルバーブースター(3:1+10%+30%)+OX 3%になります。
先に根元を塗り、チェックしながら中間を埋めていくイメージです。塗り残しがないよう、ホイルの間もしっかり薬が浸透するように塗っていきます。エアータッチで落とした所もチェックしながら綺麗に塗っていきます。
境目も綺麗に塗りたいので、ホイールを開けて境目までしっかり塗ります。表も裏もしっかり塗っていきます。
「前村流”神色”秘伝のレシピ」6・6:ラベンダーのベースとなるバイオレット、6/8:バイオレットを青みに調整、6/95:やわらかさを加える、シルバーブースター:透明感ある深みの調整。
今回はコレストンのラベンダーを使ってますが、紫なら紫、アッシュならアッシュで、綺麗な発色と透明感があり、コレストンは初心者にも使いやすいです。
間塗りが塗り終わったら20分しっかり置き、発色を最大限まで引き出します。20分置いたらブリーチ部分も流し、毛先のオンカラーを入れます。
毛先は薄い紫でいきます。配合は、10/6+10/8+プラチナ(1+10%+10%)+AC2%です。
黒髪ベースの時と同様、一発で全体に塗布していきます。
「カラー仕上がり」
手順3:スタイリング[黒髪ベース]
低明度ベースホワイトグレーのスタイリングです。先に毛先から始めます。ヘアビューロン34mmを使用します。①毛先を外巻きに1回転。②その上を内巻き半回転。これで大き目な波のウェーブができます。
手で面を綺麗に整えて、毛先全体を波巻きしていきます。
次に顔まわりです。①顔まわりはスパイラル巻き。②コテを下にずらして捻る。③捻ったところをさらに巻いていく。巻き終わった時点ではすぐに崩さず、少し放置します。髪が冷めることによってカールの持ちも良くなります。
束ごとで少しの間を開けて圧迫感のないように仕上げます。
間は内巻きにします。
スタイリング剤は2つ使っていきます。1つ目は「WELLA カラーモーション+ルミナススプレー」です。これを全体に振ります。きめの細かいスプレーなので、全体に軽くかけるだけで艶がでます。手櫛で軽く馴染ませます。
2つ目はクリームを使います。「WELLA EIMI(アイミー) ジャストブリリアントクリーム」です。艶のでるクリームで使い易いです。全体に行き渡らせるようにしっかり馴染ませます。馴染ませたら、表面の束感を意識しながらバランスを整えます。前髪を少し前に出しエアリー感を作ります。
「仕上がり」
手順4:スタイリング[フルブリーチ]
高明度ベースダークラベンダー+ホワイトラベンダーのスタイリングです。ボブスタイルで短くなっているので、ヘアビューロン26.5mmを使用します。①中間で挟み外巻き。②挟んだ状態のまま下に下ろす。それだけで簡単にハネてくれます。
顔まわりは、①中間から捻る。②捻ったところをさらに捻る。
今回はあまり間をあけず、表面の毛を根元からデザインしてる所を拾いながら、全部をリバースで巻いていきます。
ポイントは、縦長のスライスを薄めに取っていくことです。そうすることで、表面だけじゃなくミドルセクションの毛も同時に巻けます。この時も崩さず巻いていきます。巻いた後は先ほどと同じスプレーとクリームを使っていきます。
「仕上がり」
スタイリング解説
「フルブリーチから作るハイライトグラデーション(スタイリングのみ)」