【美容学生向け】国家試験対策_衛生(2023)
美容師国家試験の衛生審査について、2023年に合格した美容師アシスタントが実際の経験をもとに審査の注意点やポイントを解説しています。
衛生審査は簡単に思われますが、とても厳しく見られる課題です。それだけ衛生管理は美容師になる上で大事なことでもあるので徹底して身につけるようにしましょう。
また教わる学校によってやり方に差異があります。まずは学校のやり方に従って、こちらの動画は参考にしていただければと思います。
講師紹介
ALBUM
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ポイント
服装・身だしなみが乱れていない
使用中・消毒済みのシールが隠れていない
トレー・ウィッグ・机の上に髪・水滴がついていない
テキストで学習する
1:服装と身だしなみ
服装は上は学校でもらう白衣を着用します。ボタンがずれていると減点になるので友達同士で確認しあったりしましょう。
ズボンや靴は無彩色のものを着用します。ズボンは裾が床につかないサイズのものを着用しましょう。靴下も見える可能性があるので無彩色のものを着用しましょう。靴紐はほどけないように固結びしておくほうが安心です。
女性も男性も襟元に髪が絶対につかないようにします。襟元に髪が着きそうな長さの場合はワックスでしっかり固めたりピンで細部まで留めましょう。前髪は眉毛にかからないようにします。短くてもかがんだ時に眉毛にかかって見えると良くないので前髪はオールバックにしてピンで留めるのが良いです。髪色は規則がないので黒髪でなくても大丈夫です。
爪はジェルネイルや色付きのマニキュアは禁止です。爪の白い部分が1mm以下になるようにしなければいけません。国試の半年前から常に短くしておくことをおすすめします。ピアスも外しておきましょう。タトゥーは減点の対象にはなりません。
白衣は綺麗な状態にしておかなければいけません。手を切ったりローションをこぼしても白衣で拭かないように気をつけましょう。
2:道具バッグについて
実際に使っていたカバンがこちらです(画像参照)。持った時に自分側に来る外ポケットに受験票を入れておくと良いです。予備分を入れられるようにポケットがたくさんあるカバンが便利なので学校指定のものを使うようにしましょう。
冬に国試を受ける方はアウターを着用していると思うのでアウターが入る折りたたみが出来る無地のバックを入れておくと良いです。道具バックに直接アウターを入れないようにもう一つ用意しましょう。
3:使用する道具について
こちらが実際に国試で使用した道具です(※課題はワインディング)(画像参照)。
トレーは消毒済み×2枚、使用中×2枚を用意します。消毒済みと使用中のシールを貼る箇所は上から見える所と通路側の側面にも貼って衛生委員に見やすいようにします。
トレーは消毒済み×2枚、使用中×2枚を用意します。消毒済みと使用中のシールを貼る箇所は上から見える所と通路側の側面にも貼って衛生委員に見やすいようにします。
トレーに毛が付いていると減点になります(特に消毒済み)。カットが終わり次第トレーは隅々まで拭くようにしましょう。
コームは単位が記入されているカットコームとワインディングコームを用意します。ワインディングコームは今後営業でハイライトの施術などで使えるので取っておくと良いです。
カットで使うシザーとダッカールは10本以上用意しておくと安心です。
ワインディングで使うゴムは新品を本番にいきなり使うと硬くて使いずらい場合があるので本番の4,5回前から使用して慣らしておくと使いやすいです。予備のゴムも用意しておくと安心です。
ペーパーはケースに十分に補充しておく事とこちらも念の為、予備を用意しておきましょう。
絆創膏は袋に入っていないと減点なので小分けにして入れておきます。タオルもしっかり袋に入れて2枚と1枚に分けておきます(※学校による)。
タオルは袋に何枚入っているかが分かるように綺麗に畳んで入れます。袋で密封して余分な所を折り畳んだ状態で見える位置にシールを貼ります。シールもですが他も全て学校でもらったものを使用してください。タオルの枚数と消毒済みシールが見えるように置きます。
4点セットは汚物入れ・床に敷くシート・ウェットティッシュ・セロテープです。セロテープは汚物入れを机の横に貼るためのものです(※学校による)。ウェットティッシュはアルコール表記があるものを使用します。裏の成分表記も見られることがあるので学校でもらう場合はそれを使用すると安心です。中の湿り具合や匂いを確認される場合もあるので新しい物を用意しましょう。
スプレイヤーも壊れてしまう心配があれば予備を用意します。ノズルが閉まっていないとカバンの中が濡れてしまう恐れがあります。カットウィッグはカット前から濡れていると大きな減点になるのでスプレイヤーも袋に入れてカバンに入れましょう。
ワインディングケースの仕切り板を練習から固定される方もいると思いますが本番では減点対象なので練習中から固定しないでやる事をおすすめします。こちらも毛が付いていない状態にします。
ロッドを綺麗に並べるためにケースの蓋を使用しています。ロッドの中まで毛がない状態にします。
ウィッグを固定するためのクランプです。全ての物に名前などのシールが貼られていない状態にします。前日には全ての物を綺麗にしてしっかり確認しましょう。
4:カットの準備について
カットで使用する道具の置き方ですが、消毒済みシールが隠れる道具の置き方はNGです。使用中トレーも同様です。準備時間は限られていますが最初の消毒済みトレーに器具を並べるところに一番時間をかけていました。綺麗に置いてあると衛生委員への印象も良くなると思うので最初のカットは特に綺麗に丁寧に準備しましょう。
カットの準備はこのようにしていました(画像参照)。私の学校では汚物入れは机の横にセロテープで貼っていました。汚物入れに入れていいものはタオルとその袋、ウェットティッシュ、絆創膏です。汚物入れの近くに入れていいものだけを置いておくと安心です。器具は汚物入れに入れてはいけないので気をつけましょう。
タオルを出した時にその袋を机に置きっぱなしにすると減点となります。タオルを出した袋は必ず汚物入れに入れてください。
ウィッグを濡らした時に顔が濡れていたり毛が顔に付いていたらダメなのでスプレイヤーを使う時はタオルを添えて顔が濡れないようにしましょう。濡らし終わったら首や顎の下など時間がある限り全て拭くようにしましょう。
衛生はポイントが高く1つ減点するだけで厳しくなるのでカットではほぼ完璧な状態でクリアできるようにしましょう。時間の限り机の上やトレーの上など目が行くところは徹底してタオルで拭いて綺麗にしましょう。
使ったタオルは必ず汚物入れに入れてください。出したタオルは落としてしまっても必ず汚物入れに入れましょう。
少しでも手に持った物は全て使用中になります。置く動作も雑に行うととても響いて目立つので丁寧に行いましょう。コームはシールに被らないよう端に置きましょう。
ダッカールは落としてしまっても本数が足りていればそのまま落ちたままで大丈夫です。本数が足りていない場合はウェットティッシュで隅々まで拭いてウェットティッシュとダッカールを一緒に持って上に上げて衛生委員に向かって「衛生委員、落としましたが消毒しました」と報告します。ウェットティッシュを持っていないと消毒したかわからないのでしっかりウェットティッシュを持った状態で報告してください。衛生委員の許可をもらったらウェットティッシュを汚物入れに捨てて再使用するようにしてください。
ハサミで手を切ってしまったらまずウェットティッシュで消毒します。先程と同様に使ったウェットティッシュは汚物入れに入れます。絆創膏で出たゴミも全て汚物入れに入れます。絆創膏を付けた後は衛生委員に報告しなくて大丈夫です。一度付けた絆創膏は試験中ずっと付けておかないといけません。
道具は違いますがカットで行った衛生はその後の課題でも同じです。使ったものは必ず汚物入れか使用中のトレーに入れ、貼ってあるシールが見えるようにすることを徹底するようにしましょう。
5:まとめ
学校によって細かなやり方は違ってくると思うのでまずは学校のやり方にしっかり従ってこの動画は参考にしていただけたらと思います。衛生は簡単に思われるかもしれませんが技術が上手くても衛生で落ちてしまう方が非常に多い試験です。そのくらい衛生は大切なので徹底して消毒することや、髪・水滴が付いていないか確認することを徹底して練習していきましょう。身だしなみも抜かりなく完璧にしていきましょう。