【基礎】知識講座_毛髪化学(2022)
カラーの基礎となる知識を学ぶ毛髪化学です。今回はカラー剤の仕組みや内部でどのような反応が起きているのか、どういう効果があるのかや微アルカリカラーと高アルカリカラーの使い分け方法を解説します。基礎知識を持っているとカラーの仕上がりを良くしたりダメージを抑えたりできるのでしっかりと身につけましょう。
解説内容
講師紹介
ALBUM
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ポイント
1剤と2剤の反応
微アルカリカラーと高アルカリカラーのメリット
髪の毛の内側への作用の仕方
テキストで学習する
手順1:毛髪化学
カラー剤の性質と反応の仕方について解説します。1剤と2剤の反応の仕方、微アルカリと高アルカリのそれぞれの特徴とメリット、髪の毛の内側でどのような作用が起きているかなどを説明していきます
1剤=①酸化染料(ニトロ、パラニトロ):発色させる成分と②アルカリ(アンモニア、モノエタノール):キューティクルを開く成分が混ざったもの
2剤=過酸化水素水(オキシ):1剤のアルカリを分解し酸素を発生させて酸化染料を発色させるもの
カラー剤は酸化染料、アルカリ、過酸化水素水の3つがないと発色しない
通常髪の毛にはメラニンがあり、キューティクル(扉のようなもの)が閉じている状態です(図①)髪の毛にカラー剤を入れると1剤のアルカリが反応しキューティクルを開かせ、髪の毛内部に酸化染料が入ります(図②)元々あったメラニンがアルカリによって脱色される、そして酸素と酸化染料が反応して結合し大きな束になります(図③)シャンプーやトリートメントなどで酸性に寄せることでキューティクルが閉じ、結合した色の分子が抜けにくくなるのでケアをすることで色を綺麗に発色させたり長持ちさせたりすることができます。
補足:暖色系カラーは結合した分子が細かいので多く髪の毛に残ります。逆に寒色系カラーは分子が大きく髪の毛に少なく残るので暖色系よりも褪色がしやすい。暖色系のデメリットとしては髪の毛に分子が多く残るので残留しやすくなることです。
補足:暖色系カラーは結合した分子が細かいので多く髪の毛に残ります。逆に寒色系カラーは分子が大きく髪の毛に少なく残るので暖色系よりも褪色がしやすい。暖色系のデメリットとしては髪の毛に分子が多く残るので残留しやすくなることです。
一般的なカラー剤は中アルカリカラーが多いです。微アルカリカラーのメリットはアルカリ量が少なく、ダメージが少ない、艶やハリが出て、頭皮に滲みにくいことです。ブリーチ後の髪にはこちらがおすすめ。逆にデメリットとして発色させる近いが弱いので染まるまでの時間がかかります。
高アルカリカラーのメリットはアルカリ量が多くメラニンを脱色、発色させる力が強く、彩度を高くできるのが特徴です。ブリーチに近い脱色能力があります。高アルカリカラーのデメリットはダメージがしやすく、頭皮に滲みやすい、褪色が汚くなりやすいという点です。