【基礎】シャンプー(2021)
ご案内からクロスのつけ方、シャンプーテクニック、マッサージまでアシスタントがシャンプー関連で最初に学ぶべきことを収録しています。美容師アシスタントであれば早くシャンプーを覚えてお客様に施術で入れるように一連の流れを覚えましょう。
難易度 | |
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標準施術時間 | 15分 |
査定項目 | 1.シャンプー |
審査項目 | ・手順を覚えてる ・メンズシャンプーができる ・ショートシャンプーができる ・ロングシャンプーができる ・カラーシャンプーができる |
お客様に最初に触れる施術がシャンプーになります。シャンプーのレベルが高ければお客様も満足度も上がりますし、逆に低ければその後のスタイリストの施術が良くても印象が悪いものになります。まずはシャンプーをマスターできるようにしていきましょう。
施術ポイント
ご案内の仕方からシャンプーの流れを学びましょう
耳回り、ネープのウェットやシャンプー時は水や泡が耳の中や首のタオルにかからないようにしましょう
シャンプーは頭の丸みに合わせて手首をうまく使いリズミカルに行いましょう
手順1:ご案内
「こちらへどうぞ」とお客様にお声がけし、シャンプー台の席へご案内する。
膝掛けの長さを調整し、お客様に掛けます。この時お客様に背を向けて掛けると、肘が当たってしまうので、お客様の方を向いて膝掛けを掛けます。
タオルの上3cmを折り、前から付けます。この時に「失礼します」とお客様へお声がけし首前はそっと付けます。※髪が長いお客様はだっカールで留めておきます。
首の後ろでタオルをクロスさせるように付けます。
シャンプークロスは首の後ろから肌に密着するように付けます。首前は少し空間を開けます。その際にお客様へ「苦しくないですか?」とお声がけし付け具合を確認します。ダッカールはこのタイミングで外します。
座席を倒します。お客様のネープとおでこを支え、シャンプー台へ寝かせます。
手順2:ウェット
手ぐしを2回通して髪の毛の絡みを取ります。
お客様にお湯をかける前に、手首で温度の調節をします。
頭2周、全体的にお湯をかけます。
生え際にお湯溜めをして「お湯加減よろしいですか?」とお客様に温度の確認をします。
お湯溜めは右こめかみ→右もみあげ→右耳後ろ→センター→左こめかみ→左もみあげ→左耳後ろの順番です。センターに戻りこの手順を2回行います。耳後ろは3回かきます。お湯溜めは同じリズムで3秒ずつ溜める感覚です。
センターラインを上から下にかけて2回こすり洗いをします。
ノズルを置いて手首を使って頭を持ち上げます。
片方の手でネープを支え、髪の毛をすべて持ち上げてネープのお湯溜を2回します。
センターの生え際でお湯溜めをしてから、後頭部にノズルをずらしてゆっくり蛇口を閉めます。
お湯溜めのポイント:少し圧をかけてリフトアップさせるイメージで行うとマッサージ効果もあり、良くなります。
耳周りのお湯溜めのポイント:手についた水気を切りお客様の顔に当てます。
手順3:泡立て
シャンプー剤はそのままつけると冷たいので手で温めてから頭皮につけます。
泡立てのポイント:シャンプー剤に空気を含むように猫の手でゆっくりと大きく揉み込んでいきます。
泡のついていないところがないようにもみあげやネープにもしっかりつけていきます。
手順4:シャンプー
1線目を次の順番でかきます。右手で右もみあげ→両手でセンター→左手で左もみあげ
2線目は両手で耳側からセンターに向かってかいていきます。
センターをかいたら後頭部側のセンターもかきます。
3線目はセンターから耳後ろまで両手でかき、そのままセンターに両手をかきながら戻します。
左手で首を持ち上げて右手でネープを縦に2往復かきます。
この際にネープクッションに毛を挟まないように髪の毛をすくい上げてゆっくり頭を下ろします。
頭を下したら右手でセンターを横にかいていきます。
センターを入念にかいたら3線目を両手で耳後ろからセンターにかいていきます。
1線目と2線目を一緒にかくように耳回りからセンターを往復しながら徐々におでこまで上がっていきます。
ポイント:洗う場所をセンターからサイドに切り替えるときは片手は洗ったままもう片方の手を離して切り替えます。どっちかの手が頭皮についたままの状態で切り替えるようにしましょう。
縦1線と縦3線のこすり洗いと、縦2線のこすり洗いを3回繰り返します。
ハチ周りを縦で入念にかき、後頭部側までかきます。
両手指2本でクロスさせながら3線目をしっかりかき、ゆっくり上がってきたらハチ周りを優しくかく。
耳後ろからもみあげもかいて、最後生え際全体を指圧してゆっくり頭皮から指を離します
手順5:洗い流し
洗い流しはウェットの工程と同じ手順で行います。2周目の洗い流しの時は親指を使ってかきながら流していきます。
ネープのポイント:首を持ち上げて指で奥の泡を拭い取ります。
流し終えたらお客様に「洗い残しはありませんか?」と確認します。
手順6:トリートメント〜マッサージ
トリートメントを手に馴染ませ毛先から先につけ、徐々に手ぐしを通して全体につけていきます。根本を先につけると髪がペタッとしてしまいます。
センター付近の生え際を親指以外の指で体重を使いながら指圧をします。指はゆっくりと後頭部に下ろしていきます。
こめかみ付近の生え際を親指以外の指で体重を使いながら指圧をします。指はゆっくりと後頭部に下ろしていきます。
手首で頭を持ち上げて首のツボを押さえながら頭頂部に向かって指圧します。
親指は正中線を押さえ、そのほかの指でこめかみを押さえて頭皮を円を描くように動かします。
ゆっくりと頭頂部方向に指を持っていき、優しく髪の毛を引っ張りながら手を離します。
再度、センターの生え際を親指以外の指で体重をかけ指圧します。その後洗い流します。洗い流しはウェットの工程と同じ手順で行います。
手順7:タオルドライ〜ご案内
髪の水気をしっかり切ります。
タオルでフェイスラインを2回なぞります。
親指で耳の外側、人差し指で耳中、中指で耳後ろを優しく拭く。
全体を拭きます。軽く拭いたらお客様の横へ移動します。地肌の水分を取るように拭くのがポイントです。
左手で頭を支え、ネープをしっかりと拭く。
ネープを拭いていたタオルでそのまま首を支えて起こし、同時にフェイスガーゼもとります。
毛先からコーミングをします。コーミングは振動が頭に伝わらないように中間地点を支えながら行います。
全体をコーミングします。コーミングすると毛先に水分が集まるのでしっかりと拭きます。
シャンプークロスを外します。髪の長い方はダッカールで留めます。
タオルドライ後のポイント:一度オールバックで梳かしタオルで前髪の水分を取ります。
お客様に安心感を与えるために前髪の分け方、おろし具合をお客様が来店時と同じように戻します。
膝掛けを外し、お客様に「お疲れ様でした」と一声かけ、席へご案内します。