【基礎】パーマ_縮毛矯正(2022)
今回は縮毛矯正の薬剤塗布を解説します。お客様の髪質によってダメージを最小限に抑えるポイントや、綺麗に仕上げる塗布方法などを施術しながら説明していきます。動画を見て細かなところも丁寧に施術できる技術を習得しましょう。
理想の仕上がり
講師紹介
ALBUM
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“最新トレンドヘアーを低価格で提供する”ファストサロン。 ファストファッションメーカーのようにめまぐるしく変化する世の中のトレンドを素早くキャッチし、誰にでも手の届くお手頃なプライスで新しいライフスタイルを提供できるようなサロンを目指しています。
施術ポイント
1液を15分以内に塗布できる
トップのパネルはアップステムで塗布できる
薬剤を頭皮に付けずに塗布できる
テキストで学習する
手順1:ブロッキング
まずイヤートゥイヤーでブロッキングしてダッカールで留めます。バックも真ん中で分けてダッカールで留めます。
手順2:薬剤塗布(バック)
癖が強い場所から薬剤塗布をしていきます。今回はブリーチ毛で癖のないウィッグを使用するので根元5cmに癖がある想定で塗っていきます。スライスは1cm程度で薬剤が表面だけでなく裏側にも浸透する厚さで取ります。ワンパネルずつ丁寧に取りましょう。
上の髪が落ちてこないようにしっかりダッカールで留めます。ダッカールなどでスライスを取らずにコームを使って目線の高さを合わせてスライスを取るようにしましょう。
薬剤を塗布する時は手の上にパネルを乗せて狙った部分に塗布します。根元は5mmほど空けて塗布します。根元に薬剤を塗布してしまうと根元折れの原因になってしまいます。また還元剤が頭皮に付くと炎症を起こす場合があるので注意しましょう。
ワンパネルで塗りきれない広いパネル部分は2つに分けて塗布します。
パネルを乗せる手は小指を逃しておいてパネルを取る際に薬剤がつかないようにします。ダメージ毛の場合は根元と毛先で強さが違う薬剤を塗り分けする場合があり、根元の薬剤が毛先に付くとダメージの原因になってしまうので狙った部分の塗り分けをしっかりできるように意識しましょう。狙った箇所に確実に塗布できる技術をしっかり習得しましょう。
根元の薬剤が毛先についてしまった場合はすぐに拭き取るか、もしくはスプレイヤーでついてしまった部分を洗い流すようにしましょう。
ハチ部分はステムを上げて塗布します。ステムが低いと下のパネルの根元に薬剤がついてしまうので注意しましょう。ハチから上のパネルはアップステムで塗っていきます。塗り終わったパネルの薬剤が頭皮についていないか確認しましょう。
一番上のパネルはハケを斜めにして塗布します。パネルを三角形で取っているのでハケも斜めにして使うと綺麗に塗布できます。
バックの中央部分は癖が強くでやすい場合が多いです。バックのスライスは髪が太い場合は薄め、毛量が少なく細い場合は厚めにとっても大丈夫です。塗り終わったらパネルを端から見て塗りムラがないか確認しましょう。慣れるまでは1cm~1.5cmの薄めのスライスで取って丁寧に塗布しましょう。
手順3:薬剤塗布(サイド)
サイドもバックと同様に塗っていきます。サイドのパネルは顔まわりとバック側で髪の太さが違うので特にこめかみ部分の毛が細い方は塗布量を少なくするか、最後に塗布をします。カラーをされているお客様などは高アルカリの薬剤でダメージする可能性があるため薬剤の塗布手順にも気をつけましょう。流した時の薬剤で軟化するくらいのダメージ毛だと長時間放置できず薬剤を塗っても癖が伸びない場合があるのでカウンセリングで縮毛矯正の履歴(今までの縮毛矯正で顔まわりがチリついたことがあるか、縮毛矯正の持ちがどのくらいか、など)を聞き出して工程を考えるようにしましょう。顔まわりの塗り分けや、細かな履歴のヒアリングをすることでお客様の満足度の高い仕上がりに繋がります。
今回はオーソドックスな塗り方なので塗布量は変えずに塗布します。
トップのセクションはバック同様アップステムで塗布します。塗り終わった根元が下のパネルの根元につかないように意識しましょう。特に顔まわりはベタっとつかないようにアップステムを意識しましょう。
ウィッグだともみあげがありませんが、実際はもみあげが長い方もいるのでサイドの一番下のパネルは塗布ムラをなくす為、2つに分けて塗布をします。またもみあげと耳上のパネルでは厚みが違うので分けて塗布した方が綺麗に仕上がります。
もみあげも髪質によって塗布量を調整していきます。もみあげやこめかみはチリつきやすい箇所なので髪質に合わせた塗布量で塗りましょう。今回のウィッグではもみあげ部分の毛量がしっかりしているので塗布量は多めにしています。
最後のセクションはダッカールで留めた時に毛先に薬剤がつかないように塗布済みのパネルに当たらない留め方をしましょう。髪が長い場合はパネルの間にペーパーを挟む方法もあります。