【WELLAコラボ2/3】シャドウルーツ×ハイライトグラデーション(前村)
シャドールーツとは全頭ブリーチから塗布テクニックのみでつくるデザインカラーです。 実際にサロンワークでもよく使う黄金レシピも公開してます。 僕の沢山のこだわりのつまった動画になっていますので是非ご覧になってください。
難易度 |
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施術ポイント
フルブリーチから、塗布テクニックだけでハイライトグラデーションのデザインを作ります。
トップのハイライト部分はホイルで包んで根元1センチくらいだけ塗ります。
なるべく毛先につかないようにするために刷毛の使い方、手をカラーで汚さないように塗りましょう。
水スプレーで中間をしっかりウェットして指で挟み馴染ませます。左手は必ず汚さないようにします。
繋ぎめはコームでなく指で馴染ませます。
手順1:根元~中間の薬剤調合
フルブリーチから、塗布テクニックだけでハイライトグラデーションのデザインを作っていきます。薬剤の調合をしていきます。シルバーブースター:プラチナ(2:1)+AC2%。
【秘伝レシピ】
シルバーブースターはトーンを下げる。プラチナはグレー感を足す。暗くしながらグレー系にもっていくことによって、毛先との繋がりを綺麗になるように、同じ色合いで調整していきます。
【2剤の選定】
ブリーチ部分だけ色を入れて、黒髪を明るくしない場合はAC2%を使用。
手順2:ブロッキング~カラー塗布
まずトップの分け目をブロッキングしていきます。分け目に対して両サイド幅約1センチずつ、分け目の終わりから約1センチ後ろまで。
ブロッキング箇所の下と混じらないように、下をダッカールで留めます。1枚だと大きいので半分に分けとります。
根元から1cmぐらい(画像の赤い部分)が塗布ゾーンになります。裏表しっかり付けていきます。
ボードに付けたフォイルを根元にグッと入れます。乾いている毛束に対して、水スプレーを使用してフォイルをキレイに折り畳みやすくします。
小さめに折り畳み、最後に両端を折り、薬漏れを防ぎます。残り3箇所を同様の工程で進めていきます。
下の作業をやりやすくするため、トップを束ねておきます。
4ブロックでブロッキングします。まずサイドはイヤートゥーイヤーで分けて、ダッカールで留めてしまいます。
後ろのブロックから塗布していきます。前の部分が汚れないようフォイルでカバーします。施術しやすいようにダッカールは顔側に付けます。
後ろのブロックは、正中線で真ん中で分けて、後で塗る側をダッカールで留めておきます。
根元を塗っていきます。通常周りから塗るが、つけるときにコームについてしまうので下から塗ります。根元2センチに塗布します(画像2枚目)。次の毛束を取る際は、コームについている薬が髪の毛につかないように注意します。それを繰り返していきます。
根元を塗る時のポイントとして、メリハリをつけたい場合は、塗布する幅を増やしても良いです。お客様のご要望などで変えていきましょう。
上部は根元約4センチを塗布します。
今塗った所を、根元をチェックしながらコーミングで境目をぼかしていきます。同様の工程を残り3箇所も繰り返し行います。
次の部分の作業をする時、塗布した部分は毛先を汚さないようにフォイルでカバーします。
同じように根元2センチ、上部は4センチ塗布していきます。
上部の塗布範囲はハイライトを見せたい幅で調節します。
塗布したら、前側は両サイド新しいフォイルを使用し汚れを防止します。
シャドーをつくります(中間のぼかし)。境目を水スプレーで濡らし、ぼかしていきます。表裏しっかり吹き付けていきます。塗布部分の2センチ、塗布していない部分の2センチ、合わせて4センチほどに吹き付けていきます。
スプレーした毛束は、用意しておいたフォイル側に避けておくことで、作業の効率化が図れます。
水スプレーで濡らした部分を、人差し指と中指で毛束を挟み引き伸ばします。この作業により、グラデーションがより滑らかに仕上がるようにつなぎ目を作ることができます。約2センチ幅伸ばしていきます。
この作業のポイントとして、左手には絶対に薬がつかないように作業しましょう。左手で毛束を掴んで、右手で馴染ませていく、という感じで作業します。また、デザインは前上がりの意識を忘れずに、常に頭に置いておきましょう。
「塗布仕上がり」
手順3:毛先の薬剤調合
毛先の薬剤を作っていきます。8/1+プラチナ+6/6(1+30%+10%)+AC2%。今回はウィッグなので8/1の濃いお薬を使っています。
【秘伝レシピ】
8/1(グレイ)はシルバーのベースカラー。プラチナはグレーを足す。6/6(バイオレット)は補色で黄味を消す。
【2剤の選定】
ブリーチ部分だけ色を入れて、黒髪を明るくしない場合はAC2%を使用。
手順4:カラー塗布(毛先のグラデーション)
先ほど水スプレーで馴染ませた所から、毛先までを塗布していきます。
コームスルーは、先ほど水スプレーで馴染ませた所(画像の赤い所)を避け、それよりも毛先側からしていきます。
つなぎ目部分はコームではなく指で馴染ませます。そうすることで、ボンヤリとつなぎ目がぼやけ、滑らかなグラデーションになります。コームですると、バキッと直線になりすぎてしまいます。
毛先が塗り終わったら上部をやっていきます。くるんでいたフォイルを開いて、その状態で置いておきます。
境目の表裏を水スプレーで濡らしぼかしていきます。
人差し指と中指で毛束を挟み引き伸ばします。先ほどに比べて伸ばしすぎないようにしてください。
先ほど同様に毛先の薬を塗っていきます。水スプレーした所から塗布して行き、中間部分は避けて毛先にかけてコームスルー、つなぎ目を指で馴染ませます。
薬が混合しないようにフォイルはそのままにしておきます。
「カラー仕上がり」
シャドールーツ解説
お客様が手櫛で搔き上げた時に、根元の繋がりや筋感が綺麗になっています。水スプレーでぼかしてるので、つなぎ目も綺麗です。
「ラベンダーのカラー配合」
■根元~中間 シルバーブースター:6・6=(2:1)
■毛先 パープル:6/6+8/8+8/95=(1:1+10%+5%)
「ミルクティーグレージュのカラー配合」
■根元~中間 シルバーブースター:6/91=(2:1)
■毛先 10/91+8/97+6/91+6/6=(1+10%+10%+10%)
手順5:スタイリング
スタイリングをしていきます。使用するのはヘアビューロン2D 34mmです。温度は180度で使用します。
横から巻いていきます。①毛束を二等分する。②毛先を外巻きに1回転。③中間付近を内に反巻き。
大きい波巻きを作るイメージです。
次にトップの表面、ハイライト部分を巻いていきます。①中間付近から外巻き。下にずらして②①でねじれた所を巻く。
後ろまで、3箇所ぐらい巻いていきます。
巻いた3箇所の間の下部分を巻いていきます。①中間付近から外巻き。②①でねじれたところを巻く。巻いた後もすぐ崩さないようにします。
スタイリングをしていきます。使用するスプレーはWELLA カラーモーション+ルミナススプレーです。まずスプレーで艶出しからしていきます。全体に軽く振って艶を出していきます。
次にクリームとオイルを混ぜます。WELLA EIMI(アイミー) ジャストブリリアントクリームです。適量を手に取って、そこにWELLA カラーモーション+オイルを1プッシュして、よく混ぜます。
クリームとオイルを混ぜたものを使用していきます、①全体に馴染ませる。②二分割にして中までしっかり馴染ませる。
「スタイリング仕上がり」
カラー解説
ラベンダーは色をしっかり出すイメージだったので、濃いパープルというのに対して6/6でベースを作ります。補色で8/8(インディゴ)を10%入れることで少し青が入り、今っぽいラベンダーになるようにしています。8/95ヴェールマゼンタを入れることで、アッシュが青とピンクで紫っぽく振れるので、綺麗なラベンダーが作りやすい配合になっています。
ミルクティーグレージュは、91が使い易くベージュやミルクティー系の時おすすめ。ベージュ系の8/97を少し入れると、斑になってしまった時でも調整してくれます。10トーンで薄めなので、少し濃い6/91を足してます。6/6は黄色味を抑えてくれるので、10%入れると柔らかいベージュになってくれます。
スタイリング解説
「ミルクティーグレージュ(スタイリング)」
グレー、ラベンダーはウェーブ調で、ミルクティーグレージュはレイヤースタイルを生かしてワンカール巻いた形で仕上がっています。